今月の言葉 アーカイブ


2021年5月の言葉

心ある 人には見らる やぶこうじ

九州電力相談役 松尾新吾さん

※「やぶこうじ」とは、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。林内に生育し、冬に赤い果実をつけ美しいので、栽培もされる。別名、十両。(Wikipediaより)

九州電力の相談役である松尾新吾さんは、私に「電力の三要素(低廉・豊富・良質)」を教えてくれた方です。電力がこの三要素を満たせなければ、国家の繁栄も豊かな国民生活も実現できないと教えていただきました。

そんな松尾相談役がくださったのがこの言葉です。鬱蒼とした林の中の低い木についた小さな赤い実。そんな小さな存在であっても、見ている人は見ていて、美しいと思ってもらえるのだと教えていただきました。どんな地道な努力も、心ある人は必ず見ているから頑張りなさいとの教えです。現代の政治はうまくパフォーマンスをした人が評価される時代ですが、不器用でもコツコツ頑張っていきたいと思います。


2021年4月の言葉

あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい

ヨハネによる福音書

新型コロナウイルスによって長期にわたって日常活動が抑圧されている中、人々のストレスも限界まで高まっています。そうした時、どうしても人は人に対して攻撃的になっていきます。テレビやネットで何か問題行動が指摘されたら、みんなでよってたかって叩くという荒んだ状況に陥っています。

人が人を許すことのできない社会になっていないでしょうか?苦しいのは皆同じです。心の中に怒りが芽生えたらこの言葉を思い出し、寛容さのある社会を作っていきたいものです。


2021年3月の言葉

一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが処世上の第一要件である

渋沢栄一

NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公である実業家・渋沢栄一の言葉です。

前半部分、人はそれぞれ天の使命を持っているという部分に共感するとともに、それを「楽しんで生きる」ことが「処世上の第一要件」としているところに懐の深さを感じます。

使命感をもって働いていても、あらゆる仕事には困難がともないます。投げ出したくなることもあるでしょう。しかしそれを乗り越えていく秘訣は、「楽しんで生きる」という姿勢なのでしょう。四角四面の使命感にとらわれて押しつぶされるよりも、良いことも悪いことも天命でありそれをひっくるめて受け入れて楽しんだほうが、長く頑張ることができるのだと思います。肩の力を抜いて、天命を楽しんで生きてみようと思います。


2021年2月の言葉

許すということは、強さの証だ

マハトマ・ガンジー

長引くコロナ禍で、人の心も荒んでいます。根本的な原因はコロナという疫病ですので誰のせいにもできないのですが、人は弱い生き物で、その苦しさを誰かのせいにしてしまいがちです。溜まったフラストレーションは怒りとなり、他者に向かいます。マスクをしていない人を糾弾するマスク警察、自粛をしない人を責めたてる自粛警察…怒りの連鎖は人々を萎縮させ、萎縮させられた人々はさらにフラストレーションを溜め込むという悪循環が続いています。

「コロナよりも怖いのは人だった。」新型コロナに感染した人が語った感想です。人を叩くという行動は、巡り巡って自分の環境をも窮屈なものにしていきます。皆が人を許す心の強さ・優しさを持てば、苦しいコロナ禍も少し楽になるのではないでしょうか。苦しい中でも優しい気持ちを忘れず、思いやりの連鎖を作っていきましょう!


2021年1月の言葉

一生辛苦、為に情多し

鄧石如(清代の書家・篆刻家)

ウィキペディアでは「石如の出現で清代の篆書・隷書が一変したと言っても過言ではない。」と記述されているほどの書家ですが、その人生は苦労の多いものだったようです。この言葉も「私の人生は一生苦労の連続だった。だからこそ、情が多い(他人の苦しみや悲しみが良くわかる)のだよ。」という意味です。

人間、苦労を経験しなければ、他人の痛みはわからないものです。新型コロナという未曽有の困難も、ここで苦労したことが人生の糧になると思って、逃げずに立ち向かいたいと思います。


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