空港問題ってなに?
現在の福岡空港は、発着回数が年14万回を越え、これ以上の過密利用は危険な状態になりつつあります。その一方、めざましい発展をとげているアジア地域からの航空需要は急速に伸びることが予想されています。「アジアの発展とともに成長する都市として、容量限界に達した現空港に替わる新空港が必要である」というのが新空港必要論の始まりです。
さて、この新空港の建設については推進派と反対派で大きく意見が分かれています。何が問題なのか?そしてそれをどう解決すべきか?について、考えてみましょう。
「限界に達した現空港では、今後の需要増加に対応できない。それはひいては今後発展するアジアの経済成長に取り残されることを意味する。」
この意見は正論です。私は福岡の将来像として『東京偏重の文化・経済から脱却し、アジアの中核として独自発展する都市』を志向しています。そこでアジアの発展から取り残されることは死活問題でさえあります。このように新空港の必要性については十分理解したうえでも、両手をあげて新空港賛成とは言えない「建設反対の理由」がたくさんあるのです。
何が問題なの?
最大の理由はあまりに重い財政負担です。基本構想での建設費は8200億円と試算されましたが、交通アクセスの整備まで含めると1兆円を超えると言われています。この費用は主に国や地方の借金でまかなわれます。国も地方も税収の範囲内でやりくりするという姿勢をとっていませんので、必ず巨額の借金が発生します。それを返済するのは私達(納税者)です。また1400億円を超える地元財界の負担も想定されています。今後も口をすっぱくして言いつづけますが、国も県も市も財政状態は火の車です。経済効果を求めてこれ以上借金を増やすことは、ギャンブルの負けをギャンブルで取り返そうとするようなものです。
第3セクターブームのころ、全国の地方自治体が政策の目玉としてテーマパークや都市開発をこぞって推進しました。それが今ではのきなみ破綻しているありさまです。現在の日本全国での空港建設ブームは、その様子にとても似ています。3セク事業がそうであったように今回の空港ブームでも責任の所在は明確でなく、税金を投入した結果のツケは国民の借金となって返ってくるのです。
また、こういった大型事業は、一度スタートしてしまうと途中でストップできないという今までの歴史があります。
川辺川ダムや諫早湾干拓事業、福岡で言えば人工島などがその端的な例です。現空港跡地を開発すると言っても、開発すれば需要がおこるという時代でもありません。
じゃあ、どうするの?

現空港は都心部へのアクセスにおいて世界一の利便性を誇る国際空港です。これはぜひ活かしていきたいと思います。容量限界については新北九州空港との機能分担で対応すべきだと考えます。福岡から80km離れていますが、その分交通アクセスの整備に力を入れ、福北の協調発展につなげるべきです。戦後の日本の経済発展は、モノをつくり技術を輸出することで成り立ってきました。北九州市はモノづくりの拠点として再生し、福岡は文化・経済の拠点として発展する、このインフラ整備にお金をかけたほうが、よほど安上がりで効果的です。福岡がアジアの中核都市となるのならば、東京のようなメガ都市化が問題になります。その時に福岡市への一極集中ではなく周辺都市への広域発展ができることも住み良い街づくりへの重要な要素となります。
私の結論!
以上のような理由で、私は新空港建設には反対です。そしてこの問題において大切なことは、わたしたち県民が真剣に考え是非を議論することです。なぜなら、この空港で恩恵をうけるのも、借金を負担するのも、そして全責任を背負うのも、全てわたしたち県民なのだから……。
あなたはどう考えますか?
市長選は社長選だ!
11月17日(日)は福岡市の市長選挙です。投票には行きますか? 誰にいれるかはもう決めていますか? 今回は「選挙」というものの意味をもう一度考えてみたいと思います。
福岡市を会社に例えてみましょう。選挙とは「社員が社長を選ぶことができる権利」なのです。社長のやり方が間違っていると思ったら、社員達が社長を替えることができるという、普通の会社では考えられない民主的な仕組みなのです。これに参加しない手はありません!自分達の思いを実現してくれる。そこまで完璧な人はいなくても、自分の理想に近い人に任せたい。なぜなら政治には自分達の生活がかかっているからです。立候補者の発言に耳を傾け、誰が本当にふさわしいか、しっかり考えた上で投票に行きましょう。「株式会社ふくおか」の社長はあなたが決める。あなたが思う以上に、あなたの一票は大きく重い物なのです。

